新規事業提案制度「みらいろ」とは
静鉄グループの社員であれば誰でも参加可能である新規事業提案制度「みらいろ」は、2024年4月にスタートし、初年度から27チームが参加しました。社員が自由に事業プランを提案でき、採択されれば専任者として実際のプロジェクトを進められるのが大きな特徴です。これは創業100年を迎えた静岡鉄道としても初めての試みで、社員の「やりたい」「やってみたい」を会社がサポートする制度です。
「みらいろ」という名前には、「新たな事業や社員一人ひとりの挑戦を未来へ続く線路に見立てる」という想いが込められています。
「みらいろ」発足の経緯
「みらいろ」は、社内有志プロジェクト「*みんなの100日プロジェクト」の一環として誕生しました。“誰もが新規事業を提案できる環境づくり”を目指し、2023年の夏から有志メンバーが検討を開始。試行錯誤の末、社員が自由に挑戦できる場を作るための制度として「みらいろ」が生み出されました。
*みんなの100日プロジェクトとは、コロナ禍の閉塞感のなかで、「自分たちの会社は自分たちでよくする」という想いのもと、2021年に人事部と労働組合が協働して立ち上げた会社横断プロジェクトです。社員アンケートに寄せられた意見をもとに、心理的安全性の向上に向けた施策や男性育休推進、副業解禁などのプロジェクトをこれまでに立ち上げています。
2024年度のプロジェクトスケジュール
みらいろの初年度は、以下のようなスケジュールで進行しました。
4~5月:応募期間
6月:一次審査(書類審査)
7~9月:ブラッシュアッププログラム(講義、社外交流会、外部メンターへの壁打ち、勉強会、仮説検証支援など)
10月:二次審査会(プレゼン発表)(事業性や実現可能性、収支等を総合的に審査)
11~2月:実証実験
3月:最終審査
二次審査会の様子
10月、新規事業案を発表する「二次審査会」が開催されました。プレゼンテーションを通じて、社員の熱意とアイデアが披露され、社内外の審査員による厳正な審査が行われました。提案が通過した場合は、未来事業創造部のサポートを受けながら、事業化を目指した実証実験を行います。社員のアイデアが形になり、未来をつくる経験は、この制度ならではの貴重な機会です。

二次審査会はイベント会場を貸し切って実施しました。緊張感がありつつも、優しく温かい雰囲気の中で審査が行われました!

社外からお越しいただいた新規事業立ち上げのプロや当社部長が審査員を務めます。
実証実験の一部紹介
「あなたの街にも!推し活ポップアップバス」
概要
東京に集中しがちな『推し活』の企画。地方に住んでいると毎回遠征しなくちゃいけなくて大変…。そんな地方在住ファンの方々の悩みを解決するため、コンテンツとのコラボ企画“そのもの”を移動式にして、バスで全国各地へ出張しようというアイデアです。
インタビュー
「あなたの街にも!推し活ポップアップバス」提案者 阿賀巧さん
「推し活ポップアップバス」はどのような想いで提案されましたか?
私は、2024年4月に静岡鉄道に入社したのですが、前職は公務員をしていました。入社した矢先に、新規事業提案制度「みらいろ」が始まると聞いて、前職ではあまりなかった「自分のアイデアで新しい事業をつくる」経験ができる機会として魅力を感じ、挑戦することを決めました。また、A4一枚のアイデア書で応募できるという気軽さも、参加への後押しをしてくれました。
この「推し活ポップアップバス」は、「聖地巡礼」と呼ばれる、「アニメやゲームなどのコンテンツを活用した企画」に以前から興味があったことをきっかけに発案に至りました。「コンテンツを通して地方・地域を盛り上げたい」という想いが今回の企画に込められています。
「みらいろ」のプログラムを通して、ご自身の成長を感じたことを教えてください。
参加することを決めた理由の一つに、事業をつくっていく過程を勉強したいという目的がありました。アイデアをブラッシュアップする研修プラグラムや、審査会のプレゼンの準備などを通して、その目的の大部分は達成できたかと思っています。その中でも、事業をつくるうえで収支について深く考えるようになりました。前職ではあまり収支について考える機会がなかったので、今回の一番の収穫だと思っています。
また、ブラッシュアッププログラムを通して、社外メンターやチームメンバーと様々な意見を交わしながら、ひとつの企画を練り上げていく経験は貴重でした。もともと私が最初に提出したアイデアは、今の企画とはまったく違うものだったのですが、メンターからのアドバイスやチームメンバーとの意見の壁打ちを経て、「推し活ポップアップバス」へと形を変えていきました。自分の想いと事業性、その落としどころを探っていくなかで、自分のなかに新規事業の知見が蓄積されていったように思います。
今後の展望や目標をお聞かせください。
現在進行している実証実験を完遂して、この「推し活ポップアップバス」を事業化したいです。また、今回のプログラムを通して苦労することもありましたが、それ以上に新規事業立案のおもしろみを感じることができました。事業化に至らなかったとしても、「コンテンツを活用して地域を盛り上げたい」という想いは変わりません。今回の経験を生かして、何らかの形で想いを実現したいと思っています。もちろん「みらいろ」への再エントリーも考えています!

「みらいろ」のこれから
22024年度から始まった新規事業提案制度「みらいろ」は、今年度も4月1日よりエントリーを開始しています。社員が自由に挑戦できる環境を提供することで、会社とともに制度自体も成長し続けていきます。事業化された場合は、提案者がプロジェクトの専任として事業を率いていくことを前提としています。また、将来的には、「みらいろ」を通して培った経験を生かして、会社の経営人材としての活躍も期待しています。静岡鉄道は、挑戦する風土を大切にしながら、社員一人ひとりとともに未来を切り開いていく会社です。
「みらいろ」については今後も情報発信していく予定ですので、応募者が新規事業提案に挑戦する姿にぜひご注目ください!
そして、静鉄グループ社員のみなさん!みなさんが考えている新しい事業のアイデアや熱い想いを、「みらいろ」で実現を目指しましょう!挑戦するまちづくりを、静岡から!みなさんの挑戦をお待ちしています!