静岡鉄道ウェルネス事業部では、2025年4月より企業向け介護相談支援サービス「しずてつケアレイル」をスタートしました。
仕事と介護の両立に不安を抱える従業員、そして人材確保に悩む企業の双方にとって、安心して相談・対応できる仕組みを提供することが目的です。
「シニア事業部から」から「ウェルネス事業部」へ
当社ではこれまで、介護サービスや高齢者支援を中心に事業を展開してまいりましたが、超高齢社会の深化とともに、「予防」「健康」「生きがい」など、より幅広い視点でのライフサポートが求められる時代となってきました。
こうした社会的ニーズの変化をふまえ、2025年度より「シニア事業部」から「ウェルネス事業部」へと名称を変更いたしました。今後は高齢者福祉にとどまらず、人生100年時代を見据えたすべての人の“しあわせな暮らし”を支える事業部として、新たな価値を創造してまいります。
サービス背景:介護離職が社会課題に
介護を理由とした離職者は年々増加し、2018年には10万人を超えました。働きながら家族の介護に直面する従業員は多く、企業にとっても重要な人材の喪失という深刻な課題となっています。こうした状況を受け、2025年4月からは育児・介護休業法が改正され、企業には「介護休業制度」や「従業員からの介護に関する相談窓口の設置」が義務化されました。
■参考:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/pdf/ikuji_r03_12_07.pdf
一方で、介護相談に適切に対応するには、介護保険制度を始めとした介護に関する様々な知識を網羅する必要があり、一般的な人事部・総務部の担当者様では通常業務と並行して知識を習得することは非常に困難です。
静岡鉄道では、2004年から高齢者福祉事業に取り組み、在宅介護サービスや有料老人ホームの運営を通じて、地域に根ざした支援を提供してきました。今回、その中で得た豊富な知見・ノウハウを生かし、現在では20名以上在籍する当社のケアマネジャーが、企業および従業員の皆さまを専門的かつ丁寧にサポートいたします。

サービス内容
「しずてつケアレイル」では、企業の人事部門からの委託に基づき、当社のケアマネジャーが従業員の介護相談に対応。個別の状況に応じた具体的なアドバイスを行うほか、企業側には介護休業や業務調整の必要性などをフィードバックします。また、公的介護保険制度に関する説明会の開催も年1回以上実施予定です。
- 従業員の状況に基づいた企業へのフィードバック
- 公的介護制度の説明会開催
- 月額5,000円からの安心価格(従業員数に応じた料金設定)
導入企業は、制度対応にとどまらず、従業員の安心感や企業イメージの向上といった副次的なメリットも期待できます。

■「しずてつケアレイル」ホームページ
https://www.shizutetsu.co.jp/care/carerail
しずてつケアレイルが目指すもの
介護は突然やってくることが多く、そのときに頼れる相談先があることは、従業員にとって大きな安心につながります。介護を理由に仕事をあきらめることのない社会を実現するために、私たちは企業とともに、働き続けられる環境づくりをサポートしてまいります。
「この会社なら、もしもの時も安心できる」――そんな信頼のある職場づくりに、静岡鉄道が伴走します。
【お問い合わせ先】
静岡鉄道株式会社 ウェルネス事業部
TEL:054-254-5113