静岡の観光に、若者の視点と力を。
トヨタレンタリース静岡と静岡産業大学経営学部による課題解決型授業「経営学専門演習」は、観光課題を実際のビジネス現場とリンクさせながら、学生たちが実践的な提案に挑むプロジェクト型学習です。
2025年7月、その最終成果発表会が静岡産業大学藤枝キャンパスにて開催されました。経営学部57名、全14チームが取り組んだのは、「観光客向けレンタカービジネスの新規企画立案」。教室の中だけでは得られない“リアルな地域課題”と向き合うこの取り組みから、どんなアイデアが生まれたのでしょうか。
地域課題を、ビジネス視点で捉える実践授業
本授業は、課題解決型学習として設計され、約3か月間にわたり、対面講義・グループワーク・フィールドワークを組み合わせて実施されました。 トヨタレンタリース静岡が学生に提示したのは、以下の3つの課題です。
- オーバーツーリズムによる顧客満足度(CS)・従業員満足度(ES)の低下への対応
- 混雑を避けたオフピーク(時間・近隣店舗)への利用分散の仕組みづくり
- 「また静岡に来たい」「またレンタカーを借りたい」と思わせるリピーターの創出
企業が実際に直面しているこのような課題に、学生たちは静岡県内での調査や分析を通じて向き合いました。単にアイデアを出すだけではなく、現地のフィールドワークで仮説を検証し、最終的には事業性を踏まえたプランとしてプレゼンテーションを行う構成です。

動物園、空きコマ、SNS…若者ならではの提案力
最終発表会では、各チームがユニークで実現性の高い企画を発表。その中でも特に印象的だったのは、「静岡は動物園の数が日本一」という着眼点を生かした観光周遊プランです。
このチームは、県内に点在する動物園をつなぐ“周遊MAP”を提案。ファミリー層や訪日外国人観光客をターゲットに、テーマ性のあるドライブコースを設定することで、観光の分散化と滞在時間の増加を目指しました。観光資源としての動物園の可能性を再定義する切り口です。
また、オフピーク利用の促進という視点では、「大学生の“空きコマ”を活用した短時間レンタカープラン」も登場。授業と授業の合間に、ちょっとしたドライブやリフレッシュに出かけられるプランを企画し、若年層による新たな利用ニーズの掘り起こしを狙いました。 その他にもSNSとの連携など、学生たちの提案には“今の消費者”をリアルに捉えた視点が随所に光っていました。


実践の場で育まれる、人材と地域の可能性
発表後には、トヨタレンタリース静岡の役員による講評も実施。「アイデアに終わらず、実際の事業に落とし込めそうな視点もあった」と高い評価を受けた提案もありました。

この授業の狙いは、学生にとっては社会との接点を通じて実践力を高めること。そして企業にとっては、若い世代ならではの斬新な発想を今後のビジネスのヒントにつなげること。地域にとっては、将来の担い手を育てる貴重な機会です。 単なる教育プログラムを超えた「三方よし」の構図を築いています。
地域と企業と若者が共創する「観光のこれから」
観光の目的は「その土地での体験」。しかし、その体験の質は、移動やアクセスの快適さにも大きく左右されます。
トヨタレンタリース静岡は、レンタカーという“移動の自由”を提供するだけでなく、その先にある地域とのつながりや新たな発見の可能性にも目を向けはじめています。
今回の授業は、そうした“観光のこれから”に向き合うひとつのきっかけとなり、若い世代の視点から地域の課題を見つめ直す貴重な機会となりました。
学生たちが見せた創造力と実行力は、観光の未来に向けた確かな一歩です。
トヨタレンタリース静岡
https://toyota-renta.co.jp/
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